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ワークとライフのどちらも楽しめる~メリハリが利いた空間を造るインテリア

2017.10.13

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働き方が多様化してきたことで、会社だけでなく自宅でも仕事をする人が増えてきました。本来はプライベートな空間である自宅ですが、実はインテリアの工夫でメリハリを付けながらワークとライフのどちらも楽しむことができるのです。そんなワークスペースを取り込んだライフスタイルを実現できるインテリアの造り方のあれこれをご紹介していきます。

自分にとって理想的なワークとライフのバランスを考える

自宅の中にワークスペースを必要とするパターンとしては、
・仕事をたくさん抱えていて自宅でも対応しなければこなせない
・自宅そのものをオフィス兼用にしている
・職種上仕事をする場所を選ばない
などさまざまですね。
ただしどのパターンであっても、自宅の中にリラックスできる場所と仕事に集中できる場所が共存するという条件は同じなので、そのバランスをどう取るかがポイントです。

「仕事に集中したいから一部屋丸ごと仕事部屋にしたい」「軽くパソコンを触る程度だからリビングの一角にワークスペースがあればいいな」など、自宅で過ごす時間の中で自分の理想に近いワークとライフのバランスをまず考えてみましょう。ここがしっかり決まっていれば、メリハリを利かせるインテリアの方向性も固めやすくなります。

ワークとライフの理想的なバランスがまとまったら、次は欲しいワークスペースのスタイルを決めていきます。集中できるよう独立させたいのか、プライベートな空間と緩やかにつながっていたいのかなど、ワークスペースの広さや使用頻度・資料の収納量などから考えていくといいですね。

特にじっくり考えたいのがワークスペースを造る場所。ワークスペースを自宅のどこに造るかによって使い勝手は大きく変わってきます。
例えば外食が中心の人ならダイニングテーブルをそのままワークスペースにしてもあまり影響はありませんが、朝と晩はしっかり自炊するという人だとその都度片付けなければならずとても非効率。
自分の普段のライフスタイルを考慮してワークスペースの場所を決めていくといいでしょう。

メリハリの利いた空間造りで押さえておきたい3つのコツ

さて、ワークもライフも楽しむ空間にするためにはいくつかのコツがあります。オフィスとは違うという点を常に意識していれば決して難しい内容ではないので、一気にクリアしようと気負わず、どれかできそうなコツから1つずつ押さえていきましょう。

1.カラーバランスは色のベースを軸に考える

よく「同じ空間で使う色の数は3つまで」と言いますが、空間が雑然として見えるのは色の数ではなくカラーバランスが崩れているからです。カラーバランス、つまり色のベースをそろえると、実は色の数にこだわらなくてもすっきりした印象にまとまりやすくなります。

色には色の三属性とよばれる「色相」「明度」「彩度」の3つの要素があります。ファッションやインテリアの分野でカラーコーディネートを考えるときは、この3つの要素に「色群(いろぐん)」、つまり黄みがかっているか青みがかっているかで色を分ける方法をよく使います。

例えば白い色の場合、ソフトクリームのようなアイボリーホワイトはイエローベース、冬に降る雪のようなスノーホワイトはブルーベースです。

(cap)左がアイボリーホワイト、右がスノーホワイト

(cap)左がアイボリーホワイト、右がスノーホワイト

赤い色の場合、オレンジに近い色はイエローベース、ローズに近い色はブルーベースになります。

 (cap)左から3番目がオレンジ、2番目がローズ

(cap)左から3番目がオレンジ、2番目がローズ

このようにどんな色もイエローベースかブルーベースのどちらかに分けられるので、カーテンや家具や小物を選ぶ際にはこのベースの色をそろえることがコツです。

黄みが入った色は暖かく柔らかい印象を受けやすいので、ナチュラルな雰囲気が好きならイエローベースでまとめるといいですね。

写真はイエローベースでまとめられた空間例。床や天井、家具、照明器具がイエローベースのため暖かい雰囲気がしますね。

写真はイエローベースでまとめられた空間例。
床や天井、家具、照明器具がイエローベースのため暖かい雰囲気がしますね。

こちらは、ブルーベースでまとめられた空間例。床や家具、クッションのアクセントカラーなどがブルーベースのためシャープでクールな印象です。

こちらは、ブルーベースでまとめられた空間例。
床や家具、クッションのアクセントカラーなどが
ブルーベースのためシャープでクールな印象です。

色のベースがそろっていれば、色の数がたくさんあっても雑然とした感じはしません。黄みでまとめるか青みでまとめるか、この点を意識することでインテリアの土台はしっかり造ることができます。

2.レイアウトは動線を考慮して決める

ワークとライフを両立できる空間を造るためには、公私それぞれのスペースを移動する際の動き方、つまり動線がスムーズかどうかのチェックは不可欠です。

間取り

例えばキッチンの近くにワークスペースを造ると、ノートパソコンを無線LANにつないでいるネット環境なら料理の合間にメールチェックや資料作成などマルチタスクで動けるレイアウトになります。この事例では独立したワークスペースがありますのでキッチン近くのワークスペースは小さめ。補助的な広さではありますが、ワークとライフが適度にメリハリを保ちながらも緩やかにつながっています。
ワークとライフのどちらも快適であるために、空間におけるワークスペースのレイアウトはじっくり考えたいですね。

3.インテリアアイテムで空間を自分好みに仕切る

引っ越したりリノベーションなど大掛かりな工事を行うのではなく、インテリアアイテムを上手に活用してメリハリのある空間を造ることができます。

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こちらはオープンタイプの棚をデスクの横に置いてリビングと仕切っている事例です。低めの収納棚は圧迫感がなく、資料などをデスク近くに収納できるので、プライベート空間とのメリハリを付けるには便利なアイテムです。オープン棚の代わりに観葉植物やパーテーションなど、好みに合わせてアレンジしてもいいでしょう。

自宅内のワークスペースはオフィスのように機能優先でなくても構いません。自分好みのインテリアアイテムを活用すれば仕事へのモチベーションもぐんと上がるかも。

ワークスペースに癒しをプラスしよう

自宅の中に造るワークスペースだからこそ、オフィスと同じような無機質な雰囲気ではなく癒される雰囲気にしたいもの。そんなときに活用したい手軽で便利なアイテムとしてお勧めしたいのがインテリアグリーンです。

最近は住宅やオフィスにかかわらず、インテリアグリーンのコーディネートは空間造りの1つの要素として意識されることが増えてきました。デスクの上や横に1つインテリアグリーンを置くだけでも、ぐんと雰囲気が和らぎます。どんなインテリアスタイルでも取り入れやすいので、小物を置くところから始めてみるといいですよ。

お勧めのタイプの1つは多肉植物。肉厚の葉っぱで小ぶりなものが多く、置く場所を選びません。乾燥に強いので水やりの手間が少なくて済むため管理もしやすいです。寄せ植えタイプだと数種類のタイプの多肉植物が同じポットで楽しめるのもうれしいポイントです。

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インテリアにもこだわったワークスペース実例

では最後にワークとライフの両方を満喫できそうなワークスペースの実例をいくつかご紹介しましょう。

まずこちらは寝室のコーナー部分を利用したワークスペースです。

ワークスペースから背後を振り返るとベッドスペースがあります。

ワークスペースから背後を振り返るとベッドスペースがあります。

仕事ができる人はよく「リラックスしている時に良いアイデアがふっと降りてくる」と言いますが、適度にリラックスできるワークスペースだとまさに良いアイデアが降りてきそうな気がしませんか?

仕事ができる人はよく「リラックスしている時に良いアイデアがふっと降りてくる」
と言いますが、適度にリラックスできるワークスペースだと
まさに良いアイデアが降りてきそうな気がしませんか?

寝室の中ということで、全体照明を落としても仕事ができるようペンダントライトやデスクスタンドで手元が明るい照明環境になっています。壁面には棚を設けて趣味のアンティーク雑貨を飾っています。こうして好きなアイテムを飾ったワークスペースだと仕事も快適にこなせそうですね。

カラーコーディネートはグレーを軸としたモノトーンの配色。寝室の窓にあるシェードやクッション、カーペットの青みがかったグレーに合わせて、ワークスペースの壁面のアクセントクロスもブルーベースのグレー色が貼られていて、とても落ち着いた雰囲気ですね。

次はLDKに隣接した個室に設けたワークスペースの事例です。

次はLDKに隣接した個室に設けたワークスペースの事例です。

ワークの空間であるワークスペースとライフの空間であるLDKとの間にある間仕切り壁にガラスを入れています。この事例はタワーマンションでLDKからの眺望が素晴らしいのですが、その眺望をワークスペースからも楽しもうという意図で造られています。

ワークスペースは乱雑になりがちですから、そういった状態をLDKから見えないようにしたければブラインド等をガラス部分に設置してもいいですね。ワークとライフの空間がしっかり仕切られているため、仕事に集中することもLDKと同じく眺望を楽しむこともできる、メリハリの利いたレイアウトです。

ソファや壁面の額はブルーベースのグレー、デスクやダイニングチェアの脚部はイエローベースの木の色と、ベースが異なる色の組み合わせです。本来は色のベースをそろえるのが基本ですが、混在させる場合は双方とも濃いめの色を選ぶといいでしょう。濃いめの色は明度が低いグループとして人の目には認識されるため、大きな差を感じず互いがなじみやすいのです。
ただし濃いめの色の分量が多いと空間全体が暗くなるので、壁面や天井が明るい色であることが条件です。

次は壁面ではなく窓に向かってレイアウトされたワークスペース。

次は壁面ではなく窓に向かってレイアウトされたワークスペース。

この開放感あふれるスペースならとても快適に仕事をこなせそうですね。
デスク周りはどうしても散らかりやすいため、このようにデスクやチェア、デスク周りの小物、デスクスタンドなどのテイストを統一し色の数も抑えるとすっきりします。

個室であってもリビングや寝室であっても、窓に向かうレイアウトなのでプライベートとはしっかり分けて仕事にぐっと集中できるワークスペースと言えるでしょう。

メリハリの利いた空間が時間の過ごし方も変える

メリハリの利いた空間に身を置くということは、すなわちメリハリの利いた時間を過ごせるということでもあります。自宅の中に自分好みのワークスペースを造ることで、プライベートの時間と仕事の時間をきっちり分けることはもちろん、公私を融合させてまさに「遊ぶように働き、働くように遊ぶ」ライフスタイルが実現できるかもしれません。

今や仕事をする場所は問われない時代になってきました。
同じ働くなら大好きなインテリアに囲まれたワークスペースでモチベーションを高める、そんな生活を楽しんでみてくださいね。

こうのゆみ子
こよなく愛する建築やインテリアの魅力を日々発信している住宅系ライター。趣味はドライブ、神社めぐり、読書、クロスワード。海や森や空の美しさに惹かれる自然愛好家。自撮りはしない派。ソウルフードはお好み焼き。広島出身。

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