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事業が変わっても対応できる技術基盤を。クラウドワークスCTO弓山彬が描く未来。

2017.07.21

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高専でロボコンに出場したことをきっかけに組み込みプログラミングに出会う弓山さん。大学院在学中はJAXAでの研究やWebサービス開発に打ち込み技術を磨いてきたそうです。そんな弓山さんは2015年4月に上場後のクラウドワークスに参画し、その1年3ヶ月後にはCTOに就任。アーキテクチャやテクノロジー面でさっそく存在感を発揮しています。今回は若きCTOにクラウドワークスにジョインした理由や、描いているビジョンについて伺いしました。

弓山 彬
株式会社クラウドワークス執行役員CTO(最高技術責任者)
電気通信大学大学院、電気通信学研究科修士課程修了。在学中はJAXA宇宙科学研究所での研究に従事する傍ら、複数のベンチャー企業にてアルバイトとしてWebサービス開発に携わる。2011年4月、インターネットイニシアティブに入社し、ルータ管理サービスの開発や新サービスの立ち上げなどに従事。Ruby on RailsによるWebアプリケーション開発をはじめ、サービス基盤の構築から運用まで幅広い領域を担当。2015年4月、株式会社クラウドワークスに参画。2016年7月、同執行役員CTOに就任。

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誰もが時間と場所にとらわれず働ける社会へ。

——クラウドワークスに参画した理由を教えてください。

弓山:いろんな理由があるんですけど、ベンチャーで働きたかったっていうのは大きいですね。僕がジョインしたときは上場した直後だったので、変化のスピードを速くしようというタイミングでした。より速い開発サイクルで、より大きなサービスの変化に関わりたいと思ったんです。

あと、僕は愛媛出身なので、地元に帰っても仕事が少ないんですね。いつか地元に帰ったときに、安心して働ける環境があったらいいなと思っていました。

地元に帰ったときにクラウドワークスを使っている人がたくさんいる。そして自分もクラウドワークスを使っている。たくさんの人が利用するサービスを作れば、自分も胸を張れる。そんな未来にワクワクして、クラウドワークスに入社しました。

——クラウドワークスの浸透で、すでに多くの人たちが時間と場所にとらわれない働き方を実現していますね。ここに至るまでにいろんな苦難があったと思うのですが。

弓山:そうですね。ジョインした当初は全てがカオスでした(笑)。上場の前後でエンジニアの人数も増え、やるべきことも変化し、それぞれバックグラウンドの違う人同士で仕事を進めていくためには、乗り越えなければいけないハードルがいろいろ重なっていた時期だったのかなーと振り返ると思いますね。

2015年の夏頃から、役割や目指すゴールごとにチームを分けて、組織を整備していくようになりました。以来、開発スタイルもチームごとに決めて、チーム内で合意を得ながら進めています。

——チームの役割はどのように分担したんですか?

弓山:今は目的別チームと機能別チームで分けています。例えば、目的別チームは、アクティブユーザーを伸ばそうとか、コンバージョンを増やそうとか、サービスのKPIを伸ばすために有効と思われることをなんでもやっています。機能別チームは、決済機能とか認証機能とか、そういった専門性が必要な領域に対して継続的に機能を改善し続けている感じですね。

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障害対応を減らすアーキテクチャで組織に貢献。

—−そこに弓山さんご自身はどのように関わっていったんですか?

弓山:当時はプロダクトのことよりも、いわゆる技術的負債にどのように取り組んでいくか、障害を減らして、開発効率をあげていくためにどうすればよいか、といったことについての活動が多かったように思います。プロダクトやチームのことよりも、目の前にある障害をどのように減らしていくか、ボトルネックになっている技術的負債をどのように解消していくか、という部分に興味や関心が強くて、いろいろな人と議論したり、自分で手を動かして対応したりしていましたね。

——入社1年3ヶ月でCTOに抜擢された理由はどういったところにあると思いますか?

弓山:さっきの話にも通じるんですけど、僕が入社してしばらく経った頃に障害が多い時期があって、開発のパフォーマンスがあまり発揮できない状況でした。それを今後どのように変えていこうか、みたいな話をしていくうちに、考える範囲がどんどん広くなっていって。

最初はサービスの中だけを考えていたのが、そのサービスをどう分けていくか、新しいサービスってどんな関係でどんなものなのか、それら全部を含めて会社としてどう技術を選んでいこうか、みたいな話になっていきました。

そうすると、今度は社内システムや情報セキュリティの課題も出てくる。となると、業務にも明るくて情報セキュリティにも明るい人じゃないと、全体を見られなくて。当時はそれを現CIOの大場さんが担っていたんですけど、やることが多すぎてパンク気味だったんですね。

それで僕が昔からいろんな議論にも参加させていただいていたので、CIOとCTOという形で大場さんと役割を分担して進めていく体制になりました。

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事業が変わっても対応できる技術基盤を作りたい。

——CTOに求められる資質ってどんなものでしょうか?

弓山:技術的な話をバックグラウンドの違う人と続けられて、全体感や未来のことを考えるのが好きな人、でしょうか。他にもいろいろな要素はあると思いますが。技術的な深い話をすることがトコトン好きだったり、1人でもくもくと実装し続けるのが好き、みたいな人だと、ちょっとフラストレーションが溜まりやすいかもしれないですね。自分のやりたいことを実現するために必要なことを整理して、経営陣を巻き込んで社員のみんなと一緒にやっていくことに抵抗がない人が向いているんじゃないかと思います。

——会社によってCTOの役割は様々かと思いますが、クラウドワークスにおける弓山さんのミッションって何でしょう?

弓山:一言でまとめると、技術戦略を作って推進していくことだと思います。既存のものを改善してリリースするのは各チームのミッションでまかなえる部分が多く、継続して進めやすいんですね。ただ、今までと違うことにチャレンジし続けないと、会社としても、技術者としても面白くないと思っていて、そういった挑戦をどうやって推進していくかを考えて実践していくのが僕のミッションだと思ってます。そのためにも、世の中の新たな技術にアンテナを張って、時には自分で導入してみたり、開拓していくことが必要だと感じています。

あと、会社の事業計画もどんどん変わると思っています。ただ、変わるとしても「こっちだよね」みたいな方向感はあるので、その範囲の中で何がきても何とかできる技術基盤を持っていないといけない。事業計画を実現したり、課題を解決したりするために、いろんな知識を自分にも、社内にも貯めていきたいと思います。

——CTOに就任してから仕事内容や考え方は変わりましたか?

弓山:変わりましたね。自分でコードを書くとか、自分で今できることをやるというよりも、みんなの力を借りてどうやって最速で改善していくか考えるようになりました。あとは、技術的な視点と経営的な視点を俯瞰して考えたり、バランスを取りに行くということは、現場のメンバーだと難しい部分もあるので、そういったところに注力するのは意識するようになりましたね。

——今後の抱負を教えてください。

弓山:技術の引き出しを増やしたいですね。最近社内でも「引き出しを増やそう」っていう話をよくします。引き出しがあればいざというときに役に立ちます。でも一度も触ったことのない技術はすぐには使えないので、日頃から新しい技術に触れる風土は推進していきたいですね。

——実際にエンジニア合宿を開催していましたよね。

弓山:そうですね。2017年は1月にやりました。サービスの成長に直接紐付かない活動って、なかなか進めづらいのですが、日々の活動で気になってることって結構たくさんあるんですよね。そういったできていないことに集中して取り組むキッカケとして、合宿は有効な手段だと思っています。実際に、合宿をキッカケにして導入されたツールもありますし、やってよかったと思います。

例えば、サービスに投稿される不適切なお仕事を自動検知するAIを作るという取り組みを行ったのですが、合宿が終わった後も週1日の作業日を確保して試行錯誤を続けました。その成果をサービスに組み込むことで、ユーザさんの目に触れてしまっていた悪質なお仕事を大幅に減らすことができましたし、ユーザサポートチームの業務負荷も軽減することができました。こういった取り組みは、やれば絶対にうまくいくというものではなくて、失敗するかもしれない領域です。でも、失敗するかも、と躊躇していては成果は得られないので失敗覚悟でたくさんの挑戦をすることが必要だと思っています。こういった、ある意味でリスクのある挑戦をすることでしか、非連続な大きな成果は得られないと思っているので、継続してチャレンジしていく必要があると思っています。

——たとえば、Googleの「20%ルール」みたいなものを導入する予定はあるんですか?

弓山:そういった制度が効果的な面もあるでしょうね。ただ、ルールとして整備していなくても、普段の業務の中で新たな技術に触れたり、探求する機会が組み込まれている状態が理想だと思います。実際にチームによっては業務の中で新たな技術に挑戦したり、勉強会や読書会を企画しているところもあって、自分たちのスキルアップを通じて課題改善のサイクルが回っているのは嬉しいですね。

——常にチャレンジを続けている御社だから生まれるサイクルですね。今日は貴重なお話、ありがとうございました!

<了>

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