1月21日(木)渋谷のTECH LAB PAAKにて、プログラミング、Webデザインの短期集中学習プログラムを提供する「WebCamp」とキャリアに特化したQ&Aサービスを提供する「JobQ」主催のもと、「いま急増中のエンジニア女子のワークスタイルとは!?」というイベントが開催されました。
「リケジョ」に続くブームとして、大きな注目を集めている「エンジニア女子」。なぜ彼女たちは、男性中心というイメージの強い、”エンジニア”という仕事をファーストキャリアとして選択したのでしょうか?
今回は、そのイベントの模様をお届けします!
<登壇者>
株式会社Coupe代表取締役 竹村恵美さん
フリーランスエンジニア 川面理絵さん
大学3年生の夏に起きた運命的な出会い。一つのインターンが私の人生を変えました
現在、エンジニアとして活躍しているお二人。もちろん、「小さい頃から、プログラミング言語に触れて・・・」という人生を歩んできたのかと思いきや、実は真逆の人生を歩んできたそう。
美容師とサロンモデルをつなぐウェブサービス「Coupe」を運営している竹村さんですが、大学は文系の学部に入り、もともとは「アナウンサーになることが夢だった」と言います。大学1,2年生の頃は、アナウンサースクールに通ったり、放送研究会に所属したり、”アナウンサーになる夢”を叶えるためにとにかく行動し続けたそう。
そんな彼女とプログラミングが出会ったのは、大学3年の夏。当時、指輪型ウェアラブル端末「Ring」を開発していた、株式会社ログバーのインターンがきっかけとなり、プログラミングの楽しさにハマり、エンジニアとしてのキャリアを歩むことに。
バーでお客さんから言われた一言。それがきっかけでIT業界へ足を踏み入れることに!
また、フリーランスエンジニアとして活動する川面さんも竹村さんと同じく、大学は文系の学部に通っており、学生時代は飲食店のアルバイトに没頭。パソコンに触れることすらなく、「IT業界への就職は全く考えていなかった」と言います。
そんな川面さんが、IT業界へと足を踏み入れ、エンジニアとなったのは偶然的な出会い。バーのアルバイトをしているときに、お客さんから「クルーズって会社で働いているんだけど、一緒に働かない?」と言われ、IT業界へ。
最初は顧客サポートの仕事をしていたそうですが、エンジニアだった旦那さんと出会ったことでエンジニアに強い興味を持ち、エンジニアとしてのキャリアを歩んでいくことにしたそうです。
開発は女性に優しい仕事。家で働く選択もできるし、結婚・出産も問題ない
まさに偶然とも云うべき出会いによって、エンジニアとしてキャリアを歩み始めたお二人は今後の人生をどのように設計しているのでしょうか?また、女性がキャリアを設計する上で避けては通れない結婚・出産をどう捉えているのでしょうか?
すでに結婚をしている川面さんは、「旦那さんもエンジニアで一定の理解があった」と前置きをした上で、「結婚は何も問題がなかった」と振り返ります。
また、出産について、「『開発は女性がやりにくい』というイメージを持っている人が多くいると思うんですけど、私は全然そんなことないと思っている。だって、パソコンがあって、あとは手と頭が動いていれば、どこでも出来る仕事。例えば、子供ができて家にいなければいけなかったとしても、リモートで作業をすればいい。そう考えると、開発は女性に優しい仕事なんじゃないかと思います」と語ります。
この考えには、竹村さんも同意。「手に職があれば、家でも仕事ができるし、楽な生活が送れると思う」とコメント。
エンジニアとして働いていて、嫌なことは一つもない。逆に”女性”だから目立てるし、良いことだらけ!
「エンジニア女子」が増えているとはいえ、男性が中心となっているエンジニアの仕事。働く中で嫌に思うことはなかったのでしょうか?
この質問に対し、お二人とも「嫌なことはない」と回答。「強いて言うなら、正解が分からなくなるのが大変」と竹村さんが言ったのみで、場所に囚われず、楽しく働けるのが何より良いとのこと。
また、イベントなどに行った際、”女性”というだけで目立てるそう。「例えば、イベントに呼ばれたり、メディアに取材されたりするので、女性がエンジニアとしてキャリアを歩み始めるタイミングとしては丁度いい」と川面さんは語ります。
そういった背景もあってか、川面さんは「私は会った人に『エンジニアになって下さい』と言っています。『機会がないから・・・』と言っている人がいるんですけど、迷わずに是非やってほしい」と参加者に呼びかけました。
自分がちょっとでも「世界を変えられる」と思える。その可能性に飛び込んで来てほしい!
ひょんなきっかけをもとに、エンジニアになった竹村さんと川面さん。彼女たちはエンジニアという仕事を通して、自分がちょっとでも世界を変えられると思えるようになったそうです。
川面さん:「自分で言うのもあれですが、これまで何の仕事をやってもまぁまぁ出来てきた。でも、エンジニアの仕事を始めたとき、初めて高い壁を感じられて、すごくワクワクできたし、無限の可能性を知ることができた」
竹村さん:「今の会社がもしなくなったとしても、手に職があるからいろんな道で生きていくことができる。すごく生きやすくなりましたね」
最後に、お二人が”エンジニアとして働くことの楽しさ”を語って、イベントは幕を閉じました。誰でもエンジニアになれる時代、あなたも自分の可能性に賭けて、一歩踏み出すことでキャリアの幅が拡がっていくはずです。