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けもの肉フレンズ大集合! ワークとライフをプッシュする「珍肉」の効能とは?

2018.02.20

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いまグルメ業界ではジビエ肉(野生鳥獣)など、珍しい肉がブームです。実はこの珍肉たち、ビジネスパーソンにとって大切な栄養素がふんだんに含まれているんだとか。そこで当メディアきっての肉マエストロ&健康マニアであるライターの尾谷幸憲氏に、その効能を教えてもらいました。読後の腹ペコ必至です!(たぶん)

俺が、けもの肉フレンズになった理由

アニメ『けものフレンズ第2期』がどうなるのか? 気になって仕方がない尾谷です。
そこで今回は、けものフレンズならぬ「獣肉(けものにく/じゅうにく)」についてお話したいと思います。

実は筆者、肉類が大好物でして、昨今のジビエ・ブームが到来する以前から、珍しい肉を食べまくってきました。
今、パッと思い出せるところで言うと、鹿、馬、猪、熊、兎、羊(マトン/ラム)、ウズラ(タマゴではなく本体)、犬(鍋)、ダチョウ、ラクダ、カンガルーなどです。
残念ながらサルなどの霊長類は未食。ま、これも機会があれば確実に食そうと思っています。

では、なぜ筆者はここまで未知の肉にこだわっているのか? 理由は、もうおわかりですね。
そうです。健康のためです!

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ジビエ肉には普段我々が口にしている牛・豚・鶏などの肉を上回る栄養素を持っているケースが多々あるんです。しかもその成分の多くが、ビジネスパーソンに必要不可欠なものばかりだったりするから怖いです。

獣肉の何がすごいのか?

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多くの肉類には、カラダを作る「タンパク質」、エネルギーを作る「脂質」、カラダの調子を整える「無機質(カルシウム、鉄などのミネラル)」、脳の動きを司る「炭水化物(糖質)」、各栄養素をサポートする「ビタミン」といった5大栄養素が含まれています。
このうちのタンパク質、脂質、無機質(カルシウム、鉄分)、ビタミンのスコアを見ていくと、牛・豚・鶏よりもジビエ肉のほうが明らかに高いんです。

中でも筆者がオススメしたいのが「鹿」「猪」「羊」「兎」。

それぞれ、牛・豚に比べると、カロリーが低いのにタンパク質のスコアが概ね高いという特徴があります。まあ、鶏も低カロリー・高タンパクなんですが、鹿・猪・羊・兎のほうが疲労回復に役立つミネラル分(鉄)、ビタミンB群、オメガ脂肪酸の配合率が勝っています。
実際、これらの肉は漢方の世界では滋養強壮のために使われていたりもしますしね。
中国4千年の歴史が認めた肉……そう思うと妙な説得力を感じるのは筆者だけでしょうか。

実食・鹿と熊を喰らう!

では、それぞれの実食レポートをお送りします。

まずはジビエの王様とも言うべき、「鹿肉」。
東京・白山にあるイタリアン『トラットリア・トレビアンカ』さんでいただいた「鹿肉のステーキ」です。
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鹿肉はジビエ肉の中でも低カロリー・高タンパク・高ミネラルで知られており、ダイエット中の方やジム通いをしている人にピッタリの食材です。肉自体は赤身が多く、脂少なめのあっさりとした味が特徴。こちらのステーキは時間をかけた仕込みのおかげか、肉自体も柔らかく、それが洋風のソースと絡み合い、ジビエ初心者の人でも美味しくいただける一品に仕上がっています。

そして究極の鹿肉が、こちらの「鹿刺し」。
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板橋区・都営三田線の志村三丁目にある『酒蔵新潟』さんは、現役の猟師(写真右)が経営されているお店。鹿などのジビエ肉は寄生虫などが発生しやすく、刺し身で出すケースは少ないのですが、こちらのお店では捕獲した直後に血抜きを行った肉をしっかり管理しているため、生のままいただけます。
食感? ジビエ特有の歯ごたえを感じますね。

ちなみに『酒蔵新潟』さんには、都内でも珍しい「熊の鍋」もあります。熊の栄養素の詳細はいくら調べても出てこないので不明な部分が多いのですが、熊は漢方の世界で「薬肉」のジャンルに属しています。カラダに良いのは間違いない!(たぶん)。
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塩味のシンプルな出汁で煮込まれた熊肉は、鹿肉以上の独特の歯ごたえがあり、「俺、肉食ってんなー」感が非常に強いです。プリプリとした脂肪部分も、こってりしつつも、しつこくない。熊のパワーと鍋の温かさでカラダがポカポカになりました。マスター、ありがとう!

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実食・猪を喰らう!

そして続きましては、鹿肉以上の栄養素を持つ食材「猪肉」。
いただいたのは、東京・巣鴨にあるフレンチレストラン『プチポワ』さん。
ちょうどお店に1.5キロの猪の肉塊が届いたばかりだったので、解体の様子も撮影させていただきました。

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デカっ! クッションくらいの大きさやんけー。
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赤身と脂肪が重なり合う様は、まるでミルフィーユ。
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そして出てきたのが、こちらの「猪のソテー」。鮮度の高い肉だったこともあり、獣肉独特の臭いもなく、ナイフを入れると中はミディアム・レア状態。赤い肉汁が滴ってきます。
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お味のほうは、一言でいうと「濃厚!」。赤身自体はもちろんですが、たっぷりとした脂肪がソースの味に負けない旨味を醸し出します。

前回の記事『油を制する者は人生を制す』の記事でも書きましたが、脂質は決して悪の存在ではありません。特に猪肉には認知症を予防し、脳のパフォーマンスを上げるオメガ脂肪酸のひとつ「アラキドン酸」(ARA)、細胞膜を作る「イコサトリエン酸」、動脈硬化を予防する「エイコサジエン酸」などのデキる脂質をふんだんに配合。可能であれば毎日食いたいくらいです。

実食・羊と兎を喰らう!

でも猪肉を毎日食べるのはかなり無理がありますよね。そこで登場するのが羊の肉(マトン、ラム)。鹿肉や猪肉に比べてよりポピュラーな羊肉ですが、これが意外とあなどれません。鹿・猪には若干劣りますが、牛肉よりも低カロリー・高タンパク・高ミネラル。ビタミンB群、亜鉛などの疲労回復に役立つ栄養素も牛以上に入っています。

では早速、実食のほうを。池袋にある中華料理店『聚福楼』(ジュフクロウ)さんで「羊の背中の肉」をいただいてきました。
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オイオイ、これデカすぎだろ! 枕くらいの大きさじゃねえか。食っても食っても、食いきれねえよ!(下の写真の状態が無限ループです)。
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気になるお味のほうですが、その大きさゆえ、みなさんもご存知の羊臭を強く感じます。ま、自分はこの臭いを「甘く芳しい匂い」と認識してしまうほどの“肉進化”を果たしておりますので、大変美味しくいただきました。

ちなみになんですが、こちらの『聚福楼』さん、ジビエ肉の一種として人気の「兎(ウサギ)の丸焼き」も取り扱っております。
当然、注文しました。
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グロくてすみません。しかしこの兎肉、栄養の総合スコアでは鹿・猪に劣るものの、猪肉よりも多くの「アラキドン酸」(ARA)が入っています。

猪肉の頁でも書きましたが、アラキドン酸は脳機能を支える栄養素として知られています。最近の研究では、脳のパフォーマンス向上、認知症の予防、うつ病の改善などに役立つのではないかという学説もあります。頭脳労働系のビジネスパーソンからお年寄りまで、ぜひ試していただきたい肉ですね。

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獣肉はコミュニケーション・ツールである

こうして様々な肉を紹介してきましたが、獣肉の効能はこれだけじゃない。珍しい肉って、上等なコミュニケーション・ツールだと思うんです。

セクハラ・パワハラ問題が声高に叫ばれるようになってきてから、上司・部下の関係で飲みに誘うのもはばかられる時代になってきました。自分はフリーランサーなので上下関係に縛られる機会は稀ですが、たとえばクライアントさんとより親睦を深めたいなぁ、なんてときにこの獣肉作戦はけっこう使えます。

だって、先方がベジタリアンやビーガン(完全菜食主義者)でない限り、「兎、食べに行きません?」と言って真正面から断る人ってそれほどいないですよ。少なくとも確実に興味は持っていただけます。

もちろん、相手が家族でも同じような好反応が出てきます。今回紹介している獣肉の多くは、Amazonや楽天などのECサイトで冷凍されたものが買えたりします。たまにはご自宅で「獣鍋パーティー」なんてものオツなのではないでしょうか。

あ、そうそう。この作戦、異性に対してもいろんな意味で有効です。シングルの方、ぜひお試しを!

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(編集部注)この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません

尾谷幸憲(おたに・ゆきのり)
1971年生まれ。ライター/エディター。インタビューやコラムの他、グラビアのプロデュースを手がける。著書に小説『LOVE※』『ラブリバ♂⇔♀』『J-POPリパック白書』『ヤリチン専門学校』。リア・ディゾン1st写真集『Petite Amie』構成担当。現在、『東京スポーツ』『ヤング・ギター』等でコラムを連載中。座右の銘は「健康・オア・ダイ」。

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