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聞き上手は生き方上手!? 現役ライターが使う相手の本音を聞き出す5つのテクニック

2017.11.10

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仕事のみならず、日常生活において「相手が何を考えているのか分からない」という問題は頻繁に発生します。相手のことは相手に聞くしかありません。聞き上手になれば人間関係は円滑に進みます。ですが、聞き上手になるためのアドバイスは初歩的な“相づちの仕方”がほとんど……。そこで、聞くこと(取材)を仕事にしているライターの筆者が、現場で実際に使用しているテクニックをご紹介します。仕事やプライベートでも効果抜群! 今すぐ試してみませんか?

聞き役はサービス業!?

聞き手よりも、話し手の方がサービス精神があると思われがちですが、必ずしもそうではありません。なぜかというと、自分の話をする人は脳から快楽物質を出していることが、ハーバード大学の脳科学チームの研究によって分かったからです。つまり、自分の話ばかりをする人は、相手のためではなく、自分のために喋っています。相手を気持ち良い状態にさせているのは、聞き役の方なのです。恋愛でも聞き役に徹する人がモテると言われている理由が分かります。

聞く行為というのは、サービス業です。相手を喜ばせることですので、積極的にテクニックを活用してみてください。

その1 「相手の目を見る」は威嚇になるので要注意

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「話を聞く時は相手の目を見なさい!」

誰もが一度は、この言葉を耳にしたことがあると思います。常識とされていますが、取材経験が長い人で、この言葉を忠実に守っている人は少ないでしょう。なぜなら、目を見る行為は、相手にプレッシャーを与えてしまうからです。

動物の世界では、目を見ることは典型的な威嚇行為です。人はプレッシャーを与えられるとその状況から逃げようと思い、本心ではないことも喋ってしまいます。警察の職務質問のように、目の動きや挙動を見て本音を聞き出すときには有効ですが、日常生活で四六時中それでは相手の息が詰まってしまいます。

だからといってそっぽを向いて会話をするのも失礼です。では、ライターはどこを見ているのでしょうか?

答えは相手の口元です。相手の目から少しだけ視線を外すだけで、プレッシャーを与えなくなります。相手の目を見て話すのは、本心を必ず聞きたいときだけにして、メリハリを持ちましょう。

その2 話の内容を合わせるのではなく、テンションを合わせる

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心地良く会話を楽しんでもらいたい場合は、知ったかぶりなどをして話の内容を合わせるのではなく、相手のテンションに自分を合わせましょう。

相手のテンションやリズム、スピード、トーン、抑揚などに自分を合わせると、相手に好かれやすくなります。この現象を心理学では”ペーシング”と呼んでいます。

例えば、ゆっくりと喋る相手なら、こちらもゆっくりと。もし早口で話を続ければ「せっかちな人だ」と思われてしまいます。逆に、早口で喋る相手なら、こちらも早口にするだけです。

人にはそれぞれ、自分のリズムがあります。それに合わせてもらえると、心地良いと感じてしまうのです。相手が喋って言葉をそのまま言う”オウム返し”や、身振りや行動をマネする”ミラーリング”も理屈は同じです。

その3 「言葉のかぶり」を防止する

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会話はキャッチボール。言葉をボールのように投げたり受け取ったりしながら、コミュニケーションを深めます。まれに、お互いにボールを同時に投げてしまう瞬間、いわゆる「言葉がかぶる」という状況になります。こちらが恐縮して黙ると、相手も気を遣って話を止めてしまい、気まずい空気が流れます。これを何度か経験をすると「この人とは合わないかもしれない」と思われてしまいます。

聞き上手といっても、何も喋らないわけではありません。脱線した話を軌道修正するのは、聞き役のお仕事。相手のマシンガントークの間を上手に縫って喋るテクニックが必要です。そこで使えるのが「感嘆詞」(感動詞)です。

感嘆詞とは「へ~~」「あ~~」「うわ~~」「ん~~」などの感情を表現するときに使う言葉のことです。テクニックとしては、相手の話のリアクションとして感嘆詞を口にした後、いつもより少しだけ語尾を伸ばしたり、抑揚を上げたり、別の感嘆詞をつなげます。そうすると、自然と会話に間(ま)が生まれます。

感嘆詞の良いところは、辞書的な意味がないので、言葉がかぶさっても気にならないという点です。間(ま)を自分で作って会話を区切れるようになりましょう。

その4 相手が何に喜ぶかを知りたければ、怒ったことを聞く

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相手の本音を聞くには、喜怒哀楽のポイントを知ることが大事です。
何に喜び、何に怒り、何に悲しみ、何を楽しむのか……。これらは一見するとバラバラのようですが、実は根っこの部分でつながっていたりします。

例えばですが、「仲間に裏切られて悲しい」という方がいたとします。その人は「仲間を信頼したい」という考えが強いからこそ、思い通りの結果にならなかったことに悲しみを覚えるのです。逆に仲間から感謝されたり、認めてもらえると強い喜びを感じます。大切でなければ、感情は動きません。大事だからこそ、思い通りになると喜び、思い通りにならないと悲しみます。

相手が何に怒るかを知れば、その人が何に喜ぶかも分かります。「最近何か頭にきたことはありますか?」と聞いてみるだけで、相手の大事にしているものを探れるかもしれません。

こうすることで、相手の大事なものが何かを探ることができます。

その5 質問のヒントが欲しいときは1日のスケジュールを聞く

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聞き役に徹するつもりでも「何を質問していいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。これは取材の現場でもよくあります。そんなときは、1日のスケジュールを聞いてみましょう。

筆者は過去に、一流の営業マンに営業の秘訣を聞いたことがありました。ですが「僕は普通のことしかしてないですよ」と言われて話が終わってしまいました。そこで質問を変えて1日のスケジュールを聞いたところ、早朝に瞑想して心を整え、その日にやることを全て書き出し、詳細までイメージをしてから、仕事を始めていたことが分かりました。本人にとってこれは当たり前のことだったので、特別だとは思っていなかったようです。

本人でさえ気付かないことも、聞き方を工夫すれば見えてくることがあります。自分と同じところや違うところが分かれば、質問するきっかけになります。言葉と違って行動に嘘はありません。

人は誰でも何かの達人である

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スポットライトが当たる人だけが、一流なわけではありません。同じことをコツコツ繰り返すことで、経験値は必ずたまっていきます。成功法則の一つに“1万時間の法則”というものがあります。これは「何かに1万時間費やせば必ず何かをマスターできる」というもので、1日3時間費やせば、約10年で誰でも「何か」の達人になるというものです。

趣味や特技など、長く生きていれば人は何かしらを身に付けています。”人は誰でも何かの達人である”と思えれば、相手を尊敬する気持ちが生まれ、自然と聞く姿勢になるはずです!

そんな、相手をリスペクトする思いで聞き上手になると、人間関係もおのずと円滑になり、生き方上手になれることでしょう。

佐々木翔
1983年長野県生まれ。『週刊SPA!』でライターデビュー、フリーライター歴は10年。ビジネス系の取材記事が得意だが、グルメ系から芸能系まで幅広いジャンルで活躍。小学館の雑誌を中心として活動しながら、Web媒体でも記事を執筆!

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