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辛酸なめ子の「ダイバー秘境シティ」 謎の部活「筋肉部」で発見!
疲れない体とLOVEの予感

2018.06.18

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「筋肉部」に集まる、意識高い社員のLOVE事情

ワークスイッチコンサルティングという会社に、「筋肉部」という部活があるらしい……。
コンサルティング会社というと頭脳労働のイメージですが、筋肉も必要なのでしょうか。
会社から予算が出ているわけでもない、自主的な活動のようです。筋肉部部長に話を伺い、ある平日の夜の部活に参加させていただきました。

部長の久保慶子さんは、見た感じマッチョではないですが、さわやかで知的な美女。筋肉部の経緯について伺いました。

筋肉部部長の久保慶子さん/パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 ワークスタイル・コンサルタント

筋肉部部長の久保慶子さん/パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 ワークスタイル・コンサルタント


「筋肉部を立ち上げたきっかけは、ほとんど私が趣味でやってみた感じです。運動や健康好きでセミナーやトレーニングを受けていたんですが、1人でやるのはつまんないからみんなを巻き込んでやってみよう、というのが最初です」
「運動や健康にハマったきっかけは、数年前からお付き合いしている彼氏の存在が大きいです。180センチ100キロで、俗にいうデブっていうか。とにかく彼を痩せさせたくて運動や健康について調べ出したんです。そこから健康オタクになり……。でも結局本人の意識が大切だとわかりました。彼はまだ痩せてないです(笑)」

スマホの写真をちょっと見せていただいたら、大柄ですがスーツを着こなしていてふつうにかっこいい青年でした。今は久保さんの活動を応援してくれているようです。

スマホの写真をちょっと見せていただいたら、大柄ですがスーツを着こなしていてふつうにかっこいい青年でした。今は久保さんの活動を応援してくれているようです。

「筋肉部はできて3、4カ月。活動は月に1回くらいでしょうか。私のフィットネス友達を呼んできたり、今回はパーソナルトレーニングジムで働いている友人のつてでトレーナーの方を呼びました。箱根マラソン大会に出たこともあります。今後は、私の友人で死ぬほどボクシングを愛してる子がいるので、彼女を呼んでボクササイズを企画しています。夏に向けてボディメイクをしたいです」

「部活といえばLOVEですよ!」と、編集部のFさんの声が。その圧力を感じ、
「男女が楽しく一緒に運動するといい感じにならないですか?」と聞いてみました。

「どうなんでしょう。噂によると部員の男性が昔好きだった女性が部員にいると聞いたことあります。6月は新人も入ってくるので何かあるかもしれませんね」
「彼氏さんは心配しないですか?」
「仏のような方なので見守ってくれています」
と、ほほえむ久保さん。彼氏は体型的にも、仏っぽいかもしれません。

「体を動かすと仕事がはかどりますか?」
「酸素を取り入れるとコンディションが良くなってパフォーマンスが上がると思っています。趣味ではじまった筋肉部ですが、働き方改革が言われている中で、社員のほうもパフォーマンスを上げて働くことが重要だと気づきました。筋肉部の活動でみんなを巻き込んでいくことで、みんな幸せになればいいと思います。社員のコミュニケーション向上にもなるので、つながる場として機能していけたらと思います」
さすがコンサルティング会社、意識が高いお答えです。

疲れの正体は身体の過緊張と運動不足、この2つのみ

意識の高い社員の熱量で、会場の湿度・温度がどんどん上がっていきます

意識の高い社員の熱量で、会場の湿度・温度がどんどん上がっていきます

その後イノベーションカフェというスペースに移動し、筋肉部に参加させていただきました。
参加者の社員さんは二十数名。女性の方が多めで、美女率が高いです。もともと美や健康に対して関心が高い方々なのでしょう。ヒールの方もいますが、今回は基本そんなに激しい運動ではないので大丈夫なようです。

ボディデザインスタジオから来られた田口亮さん(左から2番目)と川西響(右)さん。2人とも精悍なイケメン

ボディデザインスタジオから来られた田口亮さん(左から2番目)と川西響(右)さん。2人とも精悍なイケメン

今回のセミナーは無料だそうですが、「体の不調は自分で治せるんだっていうことを知ってほしい。その普及活動なので無料でもできればそれが喜びです」と、田口さん。意識の高い社員が意識の高いトレーナーを引き寄せたようです。その高次元の渦にまきこまれていきたいです。

セミナーのタイトルは「1日たった3分で仕事後も疲れない体を作る!簡単ストレッチ講座!」で、「!」マークが元気感を演出。
まず「疲労」について解説。肉体的疲労は、基本デスクワークではないはずで、疲れというものの認識がまちがっているそうです。

「疲れの正体は身体の過緊張と運動不足、この2つのみです」と田口さん。
おっしゃる通り両方自覚しています。デスクワークしている人間のデフォルトです。

「緊張を取って運動不足を解消すれば、疲労しない体になります。僕も全然疲れません」と田口さん

「緊張を取って運動不足を解消すれば、疲労しない体になります。僕も全然疲れません」と田口さん

 

目指せ!疲労ゼロ! 緊張を取る簡単チェックとストレッチ

疲労ゼロの体になるために、それぞれ自分の体の状態をチェックしてみました。

1 呼吸テスト
吸うのに10秒、吐くのに10秒という深い呼吸ができるかどうか。

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2 首の柔軟性のテスト
首を左右に傾けてみる。45度行けばいいそうです。

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3 体の前面の柔軟性テスト
後ろで両手をつないでくるっとできるかどうか。
背中が丸くなると浅い呼吸になるそうです。

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4 万歳テスト
垂直にビシッと両手が上げられるかに背骨と肩甲骨の柔軟性が表れます。

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5 前屈テスト
背中の堅さを調べます。腰痛にも関わる箇所です。

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皆さん体が柔らかい人が多くて羨ましいです。
「肩甲骨に褐色細胞があって、それが痩せるのに関係しているんですよね」などと話す意識の高い女性社員も。
万歳ができているかどうか男女で向かい合ってチェックしている姿を見ると、何か芽生えそうな予感です。

自己チェックをふまえて、その後は身体を整えるためのストレッチのレクチャーがありました。呼吸は、めいっぱい吸ってから「はぁーっ」と溜息をつくように吐くと緊張がゆるむそうです。
「幸せが逃げていきそう」と女性社員のつぶやきが聞こえてきましたが、続けていたら血行が良くなった感が。
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首の柔軟性をアップさせる練習では、肩を下げて反対側の首の筋を伸ばしてイタ気持ち良い効果を実感。
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背骨を伸ばす運動は、身体をねじりながら上体を倒します。
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そして両手を開いたり閉じたりして肩甲骨も柔軟に。
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ひととおり終わった後、お互いの身体をチェックし合い、皆さん盛り上がって和気あいあいとしていました。社内のコミュニケーションが高まっている瞬間を目撃。
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「かわいい子多いな、と思いますけどね…」

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ストレッチの余韻が残る中、社員の方3名に感想を伺いました。
(後方には、さらなるボディデザインについて盛り上がる、意識の高い女子社員の姿が!)

「運動するの好きなんですが、我流でやっていたので疲れがとれませんでした。こんな簡単なワークで体軽くなるんだと実感が得られました」(森啓亮さん/右)
「ストレッチをすることはあっても体メインで呼吸を意識したことがなかったです。今回首の可動域が広がって呼吸も深くできるようになりました」(早瀬くるみさん/中)
「自分でストレッチ毎日やってたのでやわらかいと思ってました。でも、首が硬かったことがわかりました。今回のストレッチを新しく取り入れようと思いました」(青木誠さん/左)

みなさん基本、まじめです。

ちなみに青木さんは予備自衛官だった経歴があるとか。爆発に供える動作など様々な自衛知識をお持ちです。「爆発する瞬間、目を閉じて耳をふさいで口を開けると目や耳を守れます」とのこと。私の体が硬いのは、爆発がくるのではと常に緊張しているからかもしれません。
それにしても今回の取材は得るものが多いです。

ちなみに男女の発展については、今のところ特にないみたいでした。
「かわいい子多いな、と思いますけどね……」そんな意見がありましたが、筋肉部は清く正しくストイックです。邪心ゼロ、疲労ゼロで明日も朝から素晴らしいパフォーマンスを発揮することでしょう。

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辛酸なめ子
漫画家・コラムニスト。東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。
近著は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社) 『魂活道場』(学研プラス)など。
Twitterアカウントは @godblessnameko

写真/千々岩友美

協力/ボディデザインスタジオ
https://bds-tokyo.com/

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