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スイッチコラム

育児休暇中にキャリアアップ!?NPOでボランティアする理由

2017.12.26

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第一志望の会社に入社して、結婚してからもやりがいのある仕事を続けてきたから、「せっかくの育休期間、何か自分のためにできること、ないかな?」と考える人が増えています。育児休業中、子どもと一緒にキャリアアップや自分磨きができる新しいステージ「ママのためのボランティアサービス」に参加した経験者の声をお届けします。

一体どんな仕組みなの?さまざまなタイプの活動スタイル

ひとくちに「ママのためのボランティアサービス」と言っても、その活動スタイルは団体によってさまざまです。共通しているのは、育児休業中や子育てで離職中の時間を使って、子どもと一緒に参加できるプログラムということ。一般的に1歳未満の乳児を預けられるサービスは限られている中、赤ちゃんと一緒にボランティアをしたり、新しい人たちと交流をしたり、勉強に取り組むことができるサービスを無料で活用することが可能です。まずは、代表的なママボランティアのスタイルをご紹介します。

社会的問題に取り組むNPOに、子連れで参加!「ママボノ」

育休明けの仕事復帰に備えて、仕事スキルを磨いておきたい。せっかくなら、社会に貢献できる機会を生かしたい。そう考えている方にオススメなのがこちらのスタイル。
社会的な問題の解決やニーズに応えるために活動するNPOなどの各種団体に対して、参加者が持つスキルや経験を生かした支援をチームを組んで提供します。団体の活動領域は教育支援、地域支援、妊婦支援など多岐にわたり、提供する支援もウェブサイト改善点整理、マーケティング基礎調査、会計相談など、要望とメンバーのスキルに応じて組まれるため、毎年プロジェクトは新しく生まれ変わります。
ママボノは、ママだけでチームを組むおよそ2カ月の短期プロジェクト。短期集中だからこそ、濃密な作業が発生し、実際の仕事復帰後のイメージがしやすくなると感想を持つ参加者多数です。
【ママボノ:http://mamabono.org/

育休復帰後がイメージできる!「ママボラン」

今までのスキルを、さらに磨くために育児休業の時間を活用したい、育休復帰後に向けて、育児と仕事を両立するためのさまざまなサービスを体験してみたいならこちらがオススメ。
提携する企業やNPOに、今までのスキルを生かして各自が紹介された「実際の仕事の現場」にボランティアとして参加します。さらに、家事代行サービス、病児保育やベビーシッターサービス、お惣菜定期宅配サービスなどの育児休業復帰後に役立つさまざまなサービスを、ボランティア実施期間中、一定額分まで無料でお試し利用できるという「一粒で二度美味しい」ボランティアです。
ママ同士の交流ができるセミナーの開催も定期的に行われていて、ボランティア開始の前に無料で行われる、「今までのあなたのキャリアの棚降ろし」、いわば「職務経歴書」作成ができるワークショップへの参加など、さまざまなアプローチで育休ママの仕事復帰をサポートする仕組みがあります。
【ママボラン:https://www.mamavolun.jp/

育休中、子どもと一緒に勉強しよう!「育休MBA」

育休中にできることはボランティアだけではありません。子連れでキャリアを磨くサービスがこちら、「育休プチMBA勉強会」。育休中に、語学や簿記、社内検定などのスキル習得を目指すママが増えています。30代は、仕事に「経営」の視点を求められ始める時期。せっかくの育休の時間を、勉強に使いたい、というママも少なくありません。とはいえ、子どもを連れて一般のスクーリングに参加することはまだまだ難しい環境です。「育休MBA」では、大学院、ビジネススクールのMBAカリキュラムと同じように、組織の経営課題の実例をケースとして、ディスカッションを通じた思考トレーニングをしながら経営を学ぶ仕組みを、「1日」単位から経験できます。
赤ちゃんを連れて参加し、一緒の部屋というだけでなく、授乳や、おむつ替えをしながらでもディスカッションを続けられる場を提供しています。
【育休プチMBA勉強会:https://ikukyumba.wordpress.com/

どんなママさんが参加しているの?それぞれの参加動機

いずれのサービスも、参加者の多くは大学卒業後、正社員としてキャリアを積んできた30代の方がメインとなっています。キャリア思考の女性たちが、なぜ育児休業中にママボランティアサービスに参加してみようと思ったのか。
その理由はさまざまですが、どれもうなずけるものばかり。キャリアを積んできたからこその、理由がありました。

第一子の育休復帰に、反省点がたくさんあった

育休復帰明けに課題となる、生活習慣やリズムの立て直し。「たった1年のことだから……」と、育休復帰前日まで赤ちゃんと二人きり、ほとんど外に出ることもない生活をしてしまったことで、仕事と家事・育児を両立するリズムにうまく乗れないと悩む人が少なくありません。
第一子の育休復帰の際にこうした問題に悩んだ経験から、第二子の育休では仕事に復帰するための助走期間として、会社の就業規定に触れない社会貢献活動が選ばれています。

自分のために時間を使いたい

「育児休業中は、全ての時間を子どものために使わないといけない」と思い込んでいませんか?せっかくの長期休暇、自分にとってもいろいろな経験のために有効活用したいものです。とはいえ、1歳前の乳幼児を預けて自分の時間を確保できる環境にある人ばかりではないですよね。
ママボランティアサービスは、子どもと一緒に過ごしながら、自分のための「リラックス」の時間にもなるのです。
外出のためにオシャレをすること、初めてのことに挑戦すること、たくさんの人たちと話をすることは、子育ての息抜きにもぴったりです。

新しいつながりが欲しい

不安なことがたくさん出てくる子育てと仕事の両立。その中で「子どもが同じ学年」のママさんたちとのつながりは、貴重なものになります。
同じように仕事復帰を予定しているママさん同士の情報交換や、子どもが二人以上いるママさんの話を聞ける場所としても役立ちます。

思いがけないメリットも。実際に参加してみた感想は?

「育休中に、子どもと一緒に出掛けられる場所が欲しいな」そんな気軽な気持ちで参加したママの中にも、始める前は思ってもいなかった効果を感じた人がたくさんいます。参加動機にはない、「やってみて初めて気付いたメリット」を実際に複数のプログラムに参加したママさんたちに伺いました。

同じ会社の中では接することがない職種の人と一緒に仕事ができる

「参加者の経験職種は多種多様。営業、人事、総務、SE、プログラマなどなど、役職がマネージャークラスの方も珍しくありません。入社以来ずっと同じ会社に勤めていると、異なる職種の人とはなかなか交流できません。『こんな仕事の進め方があるんだ!』『この業界ではスタンダードが違うんだ!』といった新しい発見がたくさんありました。復帰後の仕事の進め方に非常に参考になりました。」(35歳、Aさん)

想いが強い人たちと交流ができる

「ボランティアで関わる組織には、NPOなどの非営利団体が数多くあります。これまで営利目的の組織でずっと働いてきましたが、いわゆるサラリーマンとは違う、社会貢献意欲が高い人たちの考え方、価値観を知ることができて、自分の今後の働き方にとても大きな影響があったと思います。(32歳、Bさん)

実際にキャリアアップにつながる人脈を作ることができた

「それまで働いていた外資系の職場。なんと、産休中に日本オフィスの縮小が決定してしまいました。産休明けに戻る場所がなくなってしまい、乳児を抱えながら転職活動に取り組まないと……と思っていたら、チームメンバーから『ウチの会社で、ちょうどあなたのような経験者を募集している』と紹介いただき、産休中に無事転職活動を終えることができました。思いがけない人脈作りになりました。」(36歳、Cさん)

まとめ

仕事にも子育てにも役立つ、育児休業中のボランティア活動。育児休業という限られた時間の中でも、アクティブに活躍できる場が増えてきたのは嬉しいムーブメントです。もちろん、「お休みなんだから、久しぶりに家でのんびりしようっと!じっくり充電して、また仕事を頑張ろう!」これもまた選択肢の1つです。どんな育児休業の過ごし方であっても、目の前のことだけにとらわれず、数年先をイメージして行動しましょう。子どもの成長もキャリアステップも過渡期になる30代に、先を読む力をトレーニングすることで、仕事と子育てを上手に両立するコツを身に付けることができますよ!

沼田絵美
2000年卒。在学時就職サークルを立ち上げ、就職サイト運営会社に企画営業として就職。東名阪で採用支援に計10年携わった後、大学キャリアセンター相談業務を担当するキャリアコンサルタント、就職関連ライターとして独立。標準レベルキャリアコンサルタント(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)資格所持。

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