在宅ワークで自社サービスにコミット。会社員でもフリーランスのような働き方はできる。

2017.07.31

「子育てと仕事を両立したい」「自由な働き方をしたい」という理由から、在宅ワークを志望する人が増えています。とはいえ、どうやって在宅ワークにシフトしていいのかわからない人も多いでしょう。ましてや、安易にフリーランスを選択してしまうと、会社員以上に不自由になってしまうケースも。そこで今回、会社員もフリーランスも経験した上で、現在、在宅で会社員として働いている佐々木きはるさんに今のワークスタイルに行き着くまでの経緯をお伺いしました。

佐々木きはる
新卒で入社した開発会社では通信系システムの開発保守を担当。その後、上流工程に挑戦すべく、コンサルティング会社に転職し、新規サービスの企画やビジネス分析を担当。医療、製造など、幅広い企業のビジネスコンサルティング業務に従事。その後、専門性を高めるために、金融系に強いコンサル会社へ。新規ビジネスの立ち上げ支援や、サービス要件をシステムに落とし込む基本設計をサポート。その後、結婚を機にフリーランスになることを決意。7年のフリー活動を経たのち、サーバーワークスにジョイン。現在リモートワークで自社プロダクトの企画・開発に従事。


在宅ワークできる会社がなくてフリーランスになった。

——本日はよろしくお願いします。さっそくですが、佐々木さんがコンサル会社を退職して、フリーランスを選んだ理由について教えてください。

佐々木:私の両親は共働きだったので、子どもの頃に少し寂しい思いをしたんです。子どもが学校から帰ってきたら「おかえり」と言ってあげたい。そう思っていたので、結婚する前から在宅ワークをしたいと思っていました。私は2010年に独立したのですが、当時在宅ワークOKの会社は少なくて、それでフリーランスになることを決めました。もちろん専業主婦という道もあったのですが、私は仕事が好きだったので、「働かない」という選択はありえなくて。

——たしかに当時はリモートOKの会社は少なかったですよね。ちなみに、独立当時はどんなお仕事をされていたんですか?

佐々木:実は私、独立したときはエンジニアとしてではなく、Webデザイナーとして活動していました。開発の現場からビジネスサイドまで経験していたので、「次に身につけるべきスキルはWebデザインだな」と思ったんです。UI/UXについても学びたくって、それで会社員時代にデジタルハリウッドのWebデザイナーコースに通って、Webデザインに必要なスキルを一通り習得しました。

——そうだったのですね。まさにフルスタックエンジニア!でもWebデザインに関しては実績がなくて最初は苦労されたんじゃないですか?

佐々木:そうですね。よく考えずフリーになってしまったので、最初は知り合いのつてを頼って細々とやっていました。でもエンジニアが参加する勉強会に参加するようになってから、そこで知り合った人たちから少しずつ仕事をいただけるようになったんです。デザインとプログラミング両方できて、ビジネスの話もできる人って少なかったので。ありがたいことに、7年間、継続的にお仕事をいただくことができました。

——まさにそれまでのキャリアが活かされていますね。スキルの掛け合わせができる佐々木さんならではの強みだと思います。逆に言うと、プログラミングしかできない、デザインしかできない、みたいな人だといきなり独立するのは難しいんでしょうか?

佐々木:だと思います。今はWebデザイナーでも「WordPressくらいなら自分で開発できる」という人は結構いるので、単スキルしか持たない人は苦戦するとは思います。賞を獲ったとか、よほどの実績がある人は別ですけど。私もフリーになった当初はなかなか仕事がなくて苦労したので。

フリーランスという働き方にこだわる理由がなくなった。

——たしかに単スキルだとリスクはありますよね。でも、佐々木さんは複数のスキルがあって、フリーランスとして順調だったのに、なぜまた会社員になろうと思ったんですか?

佐々木:リモートワークOKの会社が増えて、フリーランスという働き方にこだわる必要がなくなったことが大きいですね。あと、当時3つのプロジェクトを掛け持ちしていて、これが結構負担になっていました。だんだん、掛け持ちではなく1つのプロジェクトにフルコミットしたいと思うようになったことも大きな理由です。

技術顧問のような仕事なら、複数掛け持ちしている人も多いと思います。ただ、私はプログラマとして働きたかったので、3つプロジェクトを掛け持ってしまうと、頭の切り替えが難しく、パフォーマンスが思った以上に出なくて。プロジェクトに貢献している実感が持てなかったんですね。それでプロジェクトを2つにしようと思ったんですけど、2つも3つもあまり変わらなくて。だったらもう1つに絞った方がいいなと思ったんです。

あと、経理がけっこう手間で、3月の確定申告は辛かったですね。営業的な業務はほとんど必要がなかったものの、請求書とか、見積もりとかは、本当に面倒でした。

——本業以外の事務仕事はフリーランスの宿命ですよね。ちなみになぜ、数ある会社の中からサーバーワークスを選んだんですか?

佐々木:実はサーバーワークスからは以前から声を掛けてもらっていたんです。でもそのときは忙しすぎて、会社員になることについて考える余裕がなくて。しばらくしてSNSで「フリーランスを辞めようかな」と書いたら、ありがたいことに多くの会社から声を掛けていただきました。それで自信がついて、また会社員になる決意ができたんです。

ただ、会社員になるにしても自分の中で譲れない条件を4つ設定していて。「在宅勤務ができる」「在宅ワークでも不利にならない」「やりたい仕事ができる」「副業ができる」というところは意識しましたね。サーバーワークスは4つを全て満たしていたので、迷わず入社しました。

在宅ワークしながら自社サービスにコミットできる。

——実際にサーバーワークスにジョインしていかがですか?

佐々木:理想的な働き方を実現できました。仕事は基本リモートで出社したとしても週に1回程度。在宅が不利にならないかどうか、という点についても問題ありません。関東以外のメンバーもいるので、リモート前提でチーム全員が動かないと仕事が回らないので、在宅でも不利に感じないですね。仕事のやりとりはSlackで、打ち合わせはGoogleハングアウトを使っているのですが、こうしたツールのおかげで出社する必要はほとんどありません。

サーバーワークスにジョインしてからは、希望の仕事も任されています。弊社ではクラウドオートメーターというWebサービスを提供しているのですが、私は今その開発を担当しています。今まで受託の仕事はずっとやってきたので今後はサービスを育てる仕事がしたくて、やっと念願が叶いました。フリーランスのプログラマだと、マーケティングやマネジメントの話までは、なかなかタッチできません。フリーの時はそんなもどかしさもありましたけど、今は自社サービスにしっかりコミットできています。

あと、会社員に戻るときに、特定の技術に縛られてしまう懸念はありましたが、副業で自分が試したい技術に触れることもできるので、技術的なキャッチアップも継続的にできます。

——フリーランスと会社員を振り返ってみて、それぞれのメリット・デメリットをあげるとしたらどんなところですか?

佐々木:基本的には今の会社に入ってからはメリットしかないですね。強いて言えば、会社員特有の事務処理が発生するくらいで。一方、フリーランスのメリットでいうと、自分の単価は自分で決められることです。会社員だと給与は毎月ほぼ固定ですが、フリーランスでは努力や実力によって会社員以上の収入にすることも可能です。ただ、やっぱりお伝えした通り、サービスのグロースに深く関わることができなかったり、本業以外の経理業務があったり、大変なこともあります。

——最後に新しい働き方を検討している方にアドバイスをお願いします。

佐々木:昔と違って今はリモートワーク可能な会社は増えています。だからといって、大手求人メディアで「リモート可」で調べるだけじゃなく、目星をつけた会社の中の人としっかりコミュニケーションをとることが大切だと思います。実際に私もサーバーワークスの人たちとはフリーランス時代に出会いました。TwitterやFacebookで希望する会社の人を調べるのもいいと思います。実際に私は知り合いのいない会社は検討しませんでした。

フリーランスを検討している方は、複数スキルを磨くと有利になると思いますが、もしかすると勉強会に参加して人脈をつくる方がスキルを磨くより近道かもしれません。あと、仕事のモチベーションを保つのが難しい人はフリーランスや在宅ワークは向いていません。一人でも自立して働ける人が、在宅ワークには向いていると思います。私は生涯プログラマとして生きていきたいので、新しい技術をキャッチアップすることも楽しんで挑戦しています。

——たしかに努力を努力と感じない人こそが、佐々木さんのような働き方を実現できるんじゃないかと思いました。今日はお忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

<了>

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