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あらゆる年代が渋谷の最新スポットで交流。「キャリアのスクランブル交差点!? ~多様な人材の交差で未来を考えるキャリアイベント」その意義と目的とは?

2019.12.24

2019年11月3日、ワークスイッチコンサルティング主催による「キャリアのスクランブル交差点⁉ ~多様な人材の交差で未来を考えるキャリアイベント」が、渋谷スクランブルスクエア15階にある「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」で開催されました。

日ごろから新しい働き方に挑戦するヒトや企業、地域やコミュニティ、働き方を変えるテクノロジーの情報を扱ってきたワークスイッチコンサルティングですが、今回注目したキーワードは“キャリアの交差点”。世代や立場を超えて、いろんな人が渋谷スクランブル交差点の上にできた新名所に集い、自身の未来のあり方について考えてみようというイベントです。

1▲高校生を中心とした参加メンバー&運営。まさにキャリアの「スクランブル交差点」

高校生、大学生、社会人で、今日1日を過ごすチームを結成

ここで少し会場となった「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」(渋谷スクランブルスクエア15階)について紹介しておきます。「SHIBUYA QWS」は、「“渋谷から世界に問いかける”可能性の交差点」をコンセプトにした共創施設です。作業場の提供を主にしている通常のコワーキングスペースと少し違うのが、ビジネスパーソン同士の出会いに重きを置いている点。たとえば「良いアプリのアイデアはあるが、プログラムができない」という人と、「プログラムは得意だがアイデアがない」という人をマッチング。そのための支援システムがデジタル、アナログ、そして費用といった面で豊富に用意されているのです。

2▲本イベントの2日前(2019年11月1日)にオープンした「渋谷スクランブルスクエア」。渋谷でもっとも高い47階建てで、地上約230mの展望施設と200店舗以上のショップが入居する話題のスポット。こちらの15階に、今回のイベント会場「SHIBUYA QWS」がある

そんなキャリアの成長を後押しする場で行われた今回のイベント。対象は中学生・高校生・大学生・社会人と、幅広く設定されました。ワークスイッチコンサルティングの呼びかけや、SHIBUYA QWSのフェイスブックを通して集まったのは、高校生5名、大学生1名、社会人3名の、合わせて9名。取材のために会場へ入ると、見ず知らずの人同士で、全員が少し緊張した面持ちでイベントの開始を待っていました。

_DSC7111-Edit伊加拓馬(いが たくま)さん
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 ワークスイッチコンサルティング

進行役は、本イベントの企画者でもあるワークスイッチコンサルティングの伊加拓馬さん。この春まで大学生だったという正真正銘の新入社員。イベントの企画も担当も、もちろん初めてのことです。なぜ新入社員がいきなりイベントを任されるに至ったかは後段に譲るとして、まずはイベントの様子をレポートしていきましょう。

イベントは2つのワークで構成。第1部はSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたシミュレーションゲーム。第2部は実際に外へ出て、街が抱える問題を探し出す「渋谷クエスト」。

_DSC7072-Edit▲今日1日を一緒に行動するチームが結成された

まずは今日のイベントに一緒に臨むチームを結成するところからスタート。組み合わせは、社会人1人と学生参加者2人。これで3つのチームが出来上がります。それぞれ第一印象だけでほめ合うというアイスブレイクでは、遠慮がちな雰囲気もありつつ、当初の緊張感は消え、笑顔も見られました。そしてイベントは第1部「SDGsゲーム」へと移っていきます。

SDGsを体感できるシミュレーションゲーム

_DSC7188-Edit▲SDGsゲームの進行役は、2030 SDGs公認ファシリテーターの虻川真紀さん

今回プレーしたのは「2030 SDGs」というゲーム。ゲームの目的は大きく2つ。個人ごとに与えられた目標の達成と、全員で共有する「2030年の世界」の構築です。

_DSC7249-Edit▲各テーブルのメンバーはすぐに打ち解け、ゲームに夢中になる

_DSC7316-Edit▲「2030年の世界の構築」の共有のため、世代を超えた交流とディスカッションが進む
※SDGsゲームは現時点では一般販売されておらず、ファシリテーター養成講座を受けた公認ファシリテーターへのレンタルという形で提供。詳しくは「イマココラボ」(https://imacocollabo.or.jp/)を参照

まずプレイヤーにはそれぞれ目標(ゴール)が与えられます。「大いなる富」ならお金を、「悠々自適」なら時間カードを、ゲーム終了までに定められた枚数集めるといった具合です。それをクリアするために、お金、時間、プロジェクトという3種類のカードを組み合わせて様々な行動を起こしていくのです。

一方、全員が共有している世界は経済、環境、社会で構成されています。そのバランスはメーター化されており、プレイヤーの行動によって刻々と変化していきます。たとえば「工場の建設」というプロジェクトを実行すると、経済は上がりますが、環境のポイントが下がってしまう。メーターの状況によっては手持ちのカードが使用できないシーンも出てきます。しかしこのゲームに明快な正解はありません。最終的に出来上がった世界について話し合い、SDGsへの理解を深めることが目的なのです。

4▲プレイヤーの行動で変化する世界の状況メーター。左の数字が前半と後半のメーターの推移。前半で経済が大きく伸びていることがわかります

今回のプレーでは、最終的に全員がそれぞれ目標を達成し、世界のバランスも高次元で保たれるという理想的な結果になりました。
同級生に誘われて今回のイベントに参加した、高校3年生のsusieさんは、これまでにも学校でSDGsゲームをしたことがあったといいます。

「以前プレーした時と全然違う世界になったことに驚きました。今回は前半で経済が大きく発展して、後から社会、環境が伸びてきました。刻々と変わる世界のバランスも現実とリンクしているようでとてもリアルでした。自分の行動がどこかで誰かに影響を与えているということも実感することができて、とても良かったです」(susieさん)

斬新な発想と行動力が光った「渋谷クエスト」

休憩を挟んでの第2部は、実際に街へ飛び出してのフィールドワーク「渋谷クエスト」。テーマは「どういう渋谷にしていきたいか」です。現在の渋谷に存在する様々な問題を自分たちで探し出し、その解決案の提示までを行います。探検から発表準備までに与えられた時間は80分。かなりハードルは高いのですが、そこはそれぞれのチームの社会人がバックアップします。

_DSC7380-Edit▲第2部ではSHIBUYA QWSを飛び出して、自分たちの目で“問い”を探し出し、解決策を提案

颯爽と街へ飛び出すチーム、事前に方向性を話し合うチーム、街ゆく外国人にインタビューを行うチームなど、すでにチームのカラーが出来上がりつつあるのが印象的でした。

探検から戻ると、用意されたホワイトボードにそれぞれの「問い」「背景」「解決策」を書き込んでいきます。3チームをA~Cとして、それぞれのレポートを簡単に紹介しておきます。

_DSC7600-Edit▲Aチームの発表。社会人のアドバイスを元に、ゴミ問題の背景、解決策、メリット、デメリットと分析していく

Aチームが取り上げたのはゴミ問題。渋谷に遊びに来る人たちの中に「渋谷は汚してもいい街」という潜在意識があるのではないかと推測しました。ゴミ箱MAPのアプリを作るといった解決策の他、ユニークだったのが「路面を真っ白に塗装する」というアイデア。落書きのない壁には落書きしづらい。ゴミの落ちていない道にゴミは捨てづらい。人の感情や気持ちに訴える斬新な発想でした。

_DSC7621-Edit▲Bチームは、渋谷を訪れた3人の外国人にインタビュー。その行動力に他チームからも感心の声が上がった

Bチームが着目したのが「渋谷の迷路感」。3人の外国人に話を聞いたところ、全員が「道が複雑で目的地に着くのが難しい」と答えたそうです。そこでBチームが出した解決策がスマホを使った「ARマップ」。街中に掲示してある俯瞰マップではなく、今見ている景色からどうやって目的地へたどり着くのかをスマホのアプリとして提供しようとするものです。全世界でのスマホの普及率や、日本を訪れる国別の外国人観光客数など、データを引用しての説得力あるプレゼンでした。

_DSC7645-Edit▲人と人との結びつきに着目したCチーム。ホスピタリティをサイン化するという秀逸なアイデアが光った

Cチームのテーマは「なぜ隣の人と話せないのか」。街に出てすぐに、ベビーカーを押す女性が困っている姿を見て決めたそうです。根底にあるのは思いやり不足と推測。解決策の一つとして提示したのが「新しいアートサインの設置」でした。中でもベビーカーや大きな荷物を持った人を対象にした優先レーンというアイデアが光ります。そういったピクトグラム=サインがあれば、周囲も支援行動しやすいだろうと考えました。最後の「いい人を増やしたい」という言葉も印象的でした。

すべてのチームの発表が終わり、イベントはいよいよラストへ。今日の振り返りとフィードバック。フィードバックは一人に対して他の二人が感想を述べる形で行われました。第一印象だけでほめ合ったアイスブレイクとは違い、1日を一緒に過ごしたからこそ見えてきた、それぞれの良い部分を伝え合いました。

イベント終了後も参加者は名残を惜しむように歓談

最後に、ここまでイベントを引っ張ってきた伊加さんが登壇。

「今日1日体験して感じたこと、フィードバックでもらった貴重な言葉。この場限りで終わらせてしまうのはもったいないです。これらを次にどう生かしていくのかが、とても重要なのです。今後自分はどうしていきたいのかを、今この場で書き留めておいてください。そして時々見返して、ネクストアクションにつなげてください」(伊加さん)

_DSC7672-Edit▲左から、高校3年生のけっけさん、takeさん、susieさん。3人は郁文館グローバル高等学校の同級生。右は社会人の千田恵子さん。SDGsに興味があり、前日の深夜に参加を決めた

高校3年生のtakeさんは、今回のイベントへの参加きっかけを、次のように教えてくれました。

「最近、自分を他人と比べてしまうことが多くて、焦りのようなものを感じていました。自分の強みって何だろうと悩んでいた時に、このイベントのことを知って、何かつかめるんじゃないかと思って参加しました。フィードバックで、“takeくんの強みは行動力”と言ってもらえたことがうれしかったです」(takeさん)

「こういうイベントがまたあったら参加したいか?」と聞くと、「絶対に参加したい!」「次はいつあるんですか?」(けっけさん)と目を輝かせながら答えてくれました。

企画者に聞く「なぜ中学生や高校生のキャリア支援」なのか?

キャリア体験イベントは大学生や専門学校生向けに行われるものがほとんどですが、今回、なぜ中学生や高校生にまで対象を広げたのでしょうか。企画者であるワークスイッチコンサルティングの伊加拓馬さんに話を伺いました。まず今回のイベントのアイデアは、いつ頃からあったのでしょう。

_DSC7722-Edit▲今回のイベントを企画したワークスイッチコンサルティングの伊加拓馬さん

「今日のイベントの“種”は、私の大学生時代にあります。入学後のサークル勧誘で、高校生のキャリアを支援するサークルがあることを知りました。そこで興味がわいて入会したのですが、高校生の意見を聞いたり、社会人の方と交流したりするうちに、若いうちから自分の将来について考えられる機会って貴重だなと思うようになったんです」(伊加さん)

しかし普通の高校生には、少々難しいテーマではないかという疑問が浮かびます。というのも文部科学省が開示している「令和元年度学校基本調査」によると、2019年の大学進学率は54.67%に上るからです。ここに短大や専門学校、さらに浪人生が加わると、進学率はもっと上がるはずですし、高校卒業後の進路を“進学”と考えている人が大半なのではないでしょうか。

_DSC7741-Edit▲「大学時代に所属していたサークルでの活動が、今回のイベントに結び付きました」と伊加さん

「確かに高校生って自分の将来の仕事について考える機会はほとんどないと思います。とりあえず大学や専門学校へ進学して、その後に考えればいいって思っている人が多い。実際、私もそうでしたから。だから今すぐに何になりたいかを決めなくてもいいと思っています。これからいろいろな経験をしていく中で、ひとつの尺度として“もしこれが仕事だったら”という物差しを持てたら、まずはそれでいいかなと思います」(伊加さん)

新入社員がイベントを任されるきっかけとなった2つの出会い

大学時代から取り組んでいたテーマを、入社からわずか7か月でイベントという形に作り上げた伊加さんですが、実現に向けては2つの出会いが大きな助けになったといいます。その一つが、現在の上司で、伊加さんの理解者でもあるゼネラルマネージャー合田健太郎
さん。

「合田は私の就職活動時の最終面接官でした。将来的に高校生に向けたキャリア支援をしていきたいという話をしたところ、“一緒にやりましょう”と言ってくださった。もともと合田も、学歴のせいで埋もれてしまっている人材がたくさんいることに問題意識を持っていたようなんです。いわゆるVUCA時代になり、仕事のありようが大きく変わっていきます。学歴以外の価値観もたくさん生まれてくるはず。そこで決まった活動のコンセプトが“No More 学歴”でした。」(伊加さん)

そしてもう一つの出会いが、会場となったSHIBUYA QWSの星川和也さんです。共通の知人を介して参加したセミナーで一緒になり意気投合。伊加さんが「中学生・高校生のためのキャリア支援」のプランを語ると、すぐに星川さんが会場の提供を申し出てくれました。会場が決まったことで、イベントは一気に実現に向けて加速していきます。企画に賛同した理由を星川さんはこう語ってくれました。

_DSC7509-Edit星川和也(ほしかわ かずや)さん
渋谷スクランブルスクエア株式会社 渋谷キューズDiv.チーフ
JR東日本からの出向で、1年前まではJR川崎駅の駅員をしていた

「人生の早い段階で目指すべき方向が決まると、目標の多様化がしやすくなると考えていました。たとえば医療の力で人助けがしたいと思った人がいる。真っ先に考えるのは、自分が医師になること。しかし残念ながら医学部には入れなかった。でも医療機器メーカーに入社して、医師に最高の環境を提供することができた。早くに方向性を定めることができたこの人にとって、医学部受験は方法論の一つに過ぎません。私は目標が多様化されることで、挫折というものがなくなると思っています。だからこそ、中学生や高校生がキャリアについて考えるというコンセプトが素晴らしいと感じたんです」(星川さん)

_DSC7402-Edit野村幸雄(のむら さちお)さん
渋谷スクランブルスクエア株式会社 渋谷キューズDiv.担当部長・ディレクター
渋谷スクランブルスクエアの事業には2014年4月からかかわってきた。東急不動産からの出向。

星川さんから報告を受けた上長である野村幸雄さんも企画趣旨に賛同。
「近い将来あらゆる仕事がAIに取られるのではないかと言われていますよね。これから社会へ出ようとする人たちは、どんな職業を選べばいいのか不安を抱えていると思います。私はSHIBUYA QWSを通して、若い人たちに“キャリアの越境”を体験してほしいと思っています。“キャリアの越境”とは、いろんなキャリアの方と触れ合い、それらを自分の視点でどうつなげていくかということ。このイベントやSHIBUYA QWSが、参加された方の新しい気付きや視座を得るきっかけになれたらうれしいですね」(野村さん)

異なる世代の人と接することで、見えなかったものが見えてくる

今回のイベントにあたって伊加さんが意識したのも、自分とは異なる視点を持つ人との交流だったといいます。

_DSC7770-Edit▲「違う世代の人と接することで、今まで見ていたものを、異なる角度で見ることができるようになるんです」と伊加さん

「学校の同級生なら、近い価値観で話すことはできますよね。でも、このイベントではいつも自分が見ている世界とは違うものを見てほしいと思ったんです。わかりやすいのは、違う世代の人の視点。いつもの自分の目線では見えなかったものが、違う角度の視点を通すことで見えるようになり、新しい気付きにつながっていく。今回学生と社会人のチームで街を歩いてもらいましたが、実は街の問題を探すことだけが目的ではなくて、その間に交わされるコミュニケーションにも期待をしていました。同じ目的で同じものを見ていても、気づく部分が一緒とは限りませんから」(伊加さん)

_DSC7128-Edit▲高校生にとっても、社会人にとっても、今回のイベントは刺激に満ちたものになったようだ

事実、参加した高校生のけっけさんは次のように話してくれました。
「渋谷の課題を探しに街へ出た時、僕と他の人とで認識の違いがあったんです。社会人の方がその違和感に気づいて指摘してくれました。チームで動く以上、少しでもおかしいと思ったことを放置しないという姿勢がすごいと思いました。また課題解決の時には、本当にそれが解決につながるのかを再考するように促してくれて、その解決策から生じる新たな問題に気づくことができました」(けっけさん)

伊加さんの狙いはきちんと届いていたようです。今回のイベントにサポートで入っていた、ワークスイッチコンサルティングの古元遥奈さんは、直接高校生たちと触れ合って次のように感じたと語ってくれました。

_DSC7717-Edit古元遥奈(ふるもと はるな)さん
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 ワークスイッチコンサルティング

「イベント終了後に、参加してくれた高校生と話をしたら、『自分が何に興味を持っているのかを考えることが、将来何をやりたいのかということにつながると知った』と言ってくれたんです。“とりあえず進学して”と考える人が多い中、とてもいいきっかけを作ることができたのではないかと思いました」(古元さん)

そして学生たちだけでなく、社会人参加者にも、いい刺激を持ち帰ってもらいたいと伊加さんは語ります。

「私たちは大人になるにつれ“経験”という武器を手にします。それは物事を効率的に処理するためのフレームを手に入れるということ。ビジネスパーソンとしての成長の証しではありますが、一方でどんどん型にはまっていくという怖さもあります。フレームに縛られていない、若い人たちの発想力や行動力を目の当たりにする機会を得ることは、自身のキャリアにもいい影響を与えてくれるのではないかと思います」(伊加さん)

変化し続ける環境の中で、これからのキャリアのありかたとは?

10年後には今存在している仕事の半分がなくなるといわれるが、それは新しい職業の創出という意味でもある。新しい職業に新しい働き方。そこに正面から向き合っていくのが、現在の子どもたちだ。これからのキャリアのありかたについて、伊加さんはどう考えているのでしょうか。

「仕事のことを指していたキャリアという言葉の意味が、現在ではプライベートも含めた人生という意味合いに変わってきています。私が大事にしなければいけないと思っているのは、“自分は何のために生きているのか”という問いを考え続けること。哲学的な問いですが、根っ子となる目標があれば、そのために何をしたらいいのか、何をすべきなのかということが見えてきます。受験生なら『なぜ大学へ行くのか』『何の勉強をするのか』といったことです。とはいえ経験の少ない中学生・高校生ではそこまで考えるのは難しいでしょう。だから、今ある環境を通して、さらには、普段触れることのない価値観や思考に触れることで、何のために生きるのかを考える材料を積み上げていくことも大切です。今回のイベントが、そういったことを考えるきっかけになってくれたらうれしいですね」(伊加さん)

最後に、多様な年代、立場の人間が集まるこのイベントを、今後どうしていきたいかを聞きました。

「すべてが初めてのことで、不安だらけでスタートしたイベントでしたが、みなさんからは、また参加したいとおっしゃっていただけました。意味のあるイベントにできたのではないかと思います。今回参加してくれた人たちは、普段から高い意識を持っている人たちでしたが、今後はもっといろんな方たちが参加できるように拡充していきたいです。たとえば地方の学生や社会人の方たち。また中学生や学生の保護者の方たちにも有意義な場を提供できるようにしていけたらと思います。そのためにも自分がもっと成長しないといけませんね(笑)」(伊加さん)

_DSC7660-Edit

取材・文/小貫正貴(エンターバンク)、撮影/千々岩友美、編集プロデュース/藤田 薫(ランサーズ)

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